バカに進化した人類

脳神経外科医からリハビリテーション科医に転科して脳研究者を目指す医者のブログです。

独学で医学部に合格する方法

 タイトルが少々あやしい感じになってしまいましたが、真面目です。実際に僕は予備校には通わずに某国公立大学医学部に合格しました。僕は再受験ですが、高校生のときも予備校なしで某国公立理系大学に現役合格しています。

 これは別に独学で合格できるほど頭がいいんだということを言いたい訳ではありません。僕より頭がよくて予備校通って合格している人はいくらでもいます。そういうことではなくて、独学を是非とも選択肢のひとつに加えてほしいということです。頭の善し悪しと、予備校か独学かは全く関係ない問題です。

 予備校を選ぶさいには、どの予備校が自分に合っているか、またはどの講師が自分に合っているかを考えるのは当然でしょう。そこで、そもそも予備校選び以前に、予備校に通わないという選択肢、つまり独学を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 周りの人がみんな予備校に通っているから自分も行く。そういう方は多いと思います。周囲の人と違うことをするのは恐いという気持ちもわからないではありません。しかし、みんながやっていることが正しいとは限りません。大事なことは自分の頭で考え、自分にあった方法を選択することです。それでは具体的に考えてみましょう。

 

 予備校が独学か。

 これは合う合わないの問題でもあります。確かに先生にわかりやすく説明してもらった方が、理解しやすいのは確かです。市販の参考書や問題集ではよくわからないところがたくさんあるという人にとっては、予備校で先生にわかりやすく教えてもらうという方法は有効でしょう。また、わかりやすい授業の方が記憶に残りやすいという利点はあるかもしれません。

 しかし、予備校の勉強の最大の欠点は、進捗の効率が悪いことです。そのため、市販の参考書や問題集の記述が理解可能な人は独学の方が圧倒的に効率がいいです。予備校の授業でこなせる問題数よりも、独学ならかなり多くの問題数を同じ時間でこなすことができます。

 そもそも、人の話を聞くよりも活字を読む方が速度は圧倒的に速いです。これがわかりづらいという方は、ためしに何でもよいので本を音読してみてください。黙読よりも速度が相当落ちるはずです。そのため、同じ時間内でこなせる問題の量は独学の方が多いでしょう。それに加えて予備校の授業では、先生が黒板やホワイトボードに文字を書いている時間、ただ黙って先生の背中を見つめているだけです。これは非常に時間の無駄です。

 確かに先生に教えてもらったほうがわかりやすいとは思います。しかし、一定時間内に得られる情報量は独学の方が上です。そのため、わざわざ先生の話を聞かなくても、問題集の解説が理解できるのであれば独学の方が効率はよいでしょう。もちろん、全てが理解できなくてもかまいません。ある程度わからない部分があっても勉強が進めば自然にわかるようになってきます。ただ、あまりにもわからなければ、それは問題集のレベルが自分に合っていないということですから、問題集を変えましょう。

 

 また、予備校の授業では、仮に自分が既に解ける問題の解説がされている場合、その時間は無駄になってしまいます。その点独学なら、そのような問題は飛ばせばいいのです。そういった点でも独学は無駄がありません。勉強内容を完全に自分用にカスタマイズできるわけです。さらにいえば、予備校に通うのにすでに通学時間が無駄になっています。これはそこまで大きなロスではないと思うかもしれませんが、受験勉強は一年くらいはやるでしょうから、合計すれば結構な量になります。

 

 いろいろと書いてきましたが、独学の最もよい点は効率がいいところです。それは、一定時間に得られる情報量が多いことと、自分で必要なものと不必要なものを取捨選択し、自分用にカスタマイズできることが主な理由です。

 逆に欠点は、問題集の解説を読んでもわからない問題はわからないままになることです。また、予備校で授業を受けていれば、その時間は確実に勉強することになるので一定の勉強時間は確実に確保できますが、自宅等では自己管理ができないとダラダラしてしまうこともあります。

 しかし、問題集などでわからないところが多少あっても、ある程度学力が上がってくれば自然に理解できるようになります。自己管理の問題も受験生であれば、予備校に通っていても本来は必要なものです。授業を受けている時間は勉強してるように錯覚しているだけで身に付いていないということもあります。予備校に通っていれば自己管理ができなくても大丈夫というわけではありません。家で勉強しているとだれてしまうという時点で受験生として問題があるわけです。

 

 実際に医学部や東大など難関大学に合格している人の中では、予備校と独学の比率は、おそらく予備校だと思います。もともと頭がいい人はどっちでも合格します。しかし、僕もそうですが、才能で他の受験生を圧倒していないのなら、差がつくのは戦略です。持って生まれた才能は、今さら変えようがありませんが、才能を使い尽くすかは自分次第です。そのためには、自分の性格や考え方に合った勉強方法を採用する必要があります。

 

 独学のよい点を簡単意まとめると下記のようになります。

  • 先生の話を聞くより本を読む方が速いので同じ時間でこなせる量が多い
  • 自分に合った問題をセレクトできるので無駄がない
  • 家でやれば移動時間などが必要ないので時間が節約できる

 

 僕の話で独学に興味を持った人は、受験業界で有名な下記の本でも読んでみて下さい。もっと細かく書いてありますし、勉強方法だけでなくオススメの参考書ものっていて、非常に参考になります。

 

 

独学で国立大医学部に合格する勉強法 (YELL books)

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医学部再受験 成功する人・ダメな人 2015年版 (YELL books)

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再受験生が教える医学部最短攻略法 2015年版 (YELL books)

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