バカに進化した人類

脳神経外科医からリハビリテーション科医に転科して脳研究者を目指す医者のブログです。

藤田ニコルを可愛いという女の心の闇

藤田ニコル、最近は人気も全盛期からは下り坂を転がっているようだが低空飛行して芸能界で生き残っている。

 

おバカキャラである程度の人気を獲得したあと、バカキャラだけでは息が続かないと気づき、意外と普通のことも言うようにして、生き残り競争を戦いぬいている。

ある意味したたかだ。

 

 

はっきり言って不細工だろう。

男で藤田ニコルがタイプだと言っている人に会ったことがない。

そう、可愛いと言っているのは、いや厳密にいえばモデルとして全盛期だったころに、可愛いと言っていた人は、若い女子だけだ。

どう見ても顔が可愛いわけはないので、服や雰囲気、おバカキャラも含めた総合的なものだと思われるが、若い女の子からだけの人気だ。

 

 

こういうのを見ると女の心の闇を感じる。

ブスをあえて可愛いと言う。

なぜか。

 

あれだけブスポテンシャル高い藤田ニコルでも色々着飾ったり、派手にしたり、バカキャラ演じれば可愛い

=私も可愛いあるいは可愛くなれる

 

簡単に言えばこういうことだろう。

 

藤田ニコルが可愛いなら私も可愛い。

 

あんな顔の造りでも工夫すれば、可愛くなれるんだ。

なら、私も可愛くなれるのではないか。

 

あのようなのを可愛いという価値観が広まってくれれば、

私も可愛い女子の仲間入り。

 

女子の可愛くなりたいという願望の強いことよ。

 

 

逆に美人の代名詞的な女優、広瀬すずはどうか。

 

広瀬すずはもうどう見ても元が綺麗で可愛い。

 

誰かさんみたいに派手にしてみたり、

無理にバカキャラ演じたり、

奇抜なことして人目を引くことしなくても、誰もが注目する。

 

 

しかし、誰も広瀬すずにはなれないのだ。

でも藤田ニコルにはなれる。

 

 

広瀬すずと自分を比べたら絶望するだけ。

でも藤田ニコルを見れば希望が持てる。

藤田ニコルを見ながら、希望を作り出している。

 

 

女子は自己愛が非常に強い。

その裏返しで自信が持てない。

 

本当に美人な女性は藤田ニコルにはあこがれない。

不細工な女子みたいに藤田ニコルなろうとはしない

 

広瀬すずにはなれないが広瀬すず近づこうとする

 

藤田ニコル人気は、

自分に自信がないけど可愛くなりたい、

自分を可愛いと思いたい、

そういう女子の心の闇によって成立している。

と思う。

ルフィの覚醒 ジョイボーイ? 推測が当たった

最近またワンピースをジャンプで読み始めました。しばらく読んでなかったので知らないキャラクターがいっぱいいるうえ、ストーリーもわからない部分多いんですが。

 

最近ルフィのゴムゴムの実が覚醒?というんですかね、ルフィが変身しました。

 

数年前にルフィの変身を推測していた自分が正しかったと思って少し嬉しかったです。

ギアを界王拳になぞらえると、スーパーサイヤ人的な変身がルフィにもあると考えた訳ですが、髪の色が変わったところとかも似てるとように見えますね。

ahoshin.hatenablog.com

 

7年前の記事ですね。

そう考えるとワンピースって本当なかなか進まないですよね。

早く完結してほしいです。

 

 

家で充実した筋トレをするためのグッズ

ここ2年くらい細々と筋トレをしています。

職場ではすっかり筋肉キャラが定着しました。

 

ジムには行かず、家トレです。

ジムに行くのは面倒だし、金かかるので。どうせがっつりやるのは週に1,2回なのに10,000円近く払うのはもったいないと。

ダンベルなど買えば帰宅してから少しやったりもできるし、がっつりやることもできるし、一回買ってしまえば、そのあと無料。

 

いくつか買ったのでご紹介させて頂きます。

 

まずはダンベル。

 

 

40kgまで調整できるので物足りないことはないでしょう。

プレートを付け替える手間がないので重量を変えるのもとても簡単です。これは研修医の時に買ったのでなんだかんだ4年以上使ってますが、全く壊れる気配もありません。

 

次はベンチ。

インクライダンベルカールやダンベルフライ、ライイングエクステンションなどの効果的なダンベルエクササイズが可能になります。これがないと立ってできる普通のダンベルカールくらいしかできないので、ベンチがあるとかなりトレーニングの幅が広がります。

 

 

これはディップスと懸垂ができるやつですね。

家でベンチプレスは流石に厳しいですがディップスならこれでできます。

ただ自重だと60,70kgの負荷にしかならないので下記のベルトをしてケトルベルで加重します。今は20kgのケトルベル2個と10kgのプレート1枚の50kg加重でやってます。

 

 

 

これだけあれば趣味筋トレとしては十分じゃないでしょうか。

 

あとはプロテインですかね。

これはまたの機会に書きます。

再開

長いこと記事を書いていませんでしたが、また書き始めようと思います。まあ読んでる人など大していませんが、自分のためにもなるので。

 

振り返ってみると、研修医時代は一度も書いていませんでした。結構時間があったはずなのに。

脳外科医になってからはあまり時間がなかったので、仕方なかったですが、この度、再来月からリハビリテーション科に転科することになったので、これを機に再開したいと思います。

 

研修医も合わせて4年2ヶ月の間、臨床医として働いてきましたが、

臨床医は向いていないのではないかと、

研究の方が向いているのではないかと、

研究の方が面白そうだと、

考えてリハビリテーション科に行くことにしました。

 

もちろんリハビリテーション科医も臨床医ですが、学術的なことをする時間的余裕は脳外科よりはるかに多いと思います。

 

今後は色々と記事を書いていこうと思います。

何も書けなかった研修医時代のことから始めていくのも手かと思いますが、どうしようか。

とりあえず、書く習慣をつけないといけないので、とにかく書く!

3秒で心電図を読む本

  初期研修前に何か勉強しておこうと思い、大学の図書館サービスを利用してネットで読みました。ネットで読めるのは便利だけれど、やはり読みやすさという点では勉強は紙の本がいいなと実感しましたね。

 時間もあるし、読みっぱなしだとすぐ忘れるのでメモのために少し内容を書いておきます。自分のためのメモに近いので適当ですが。

3秒で心電図を読む本

3秒で心電図を読む本

 

  心電図に限らず臨床における基本的な考え方が書いてあり勉強になりました。

 心電図に関しては、時代にあった心電図の読み方をするのが大切だということですが、とくに記憶に残っているのがこの2点。

・利便性という心電図の強みを活かす読み方

・心電図にあまり多くを求めすぎない

 

 利便性が強みである心電図の読解に長い時間を費やしていては本末転倒であるということ、得られる情報量としては冠動脈CTや核医学検査などのほうが圧倒的に多く、心電図から大量の情報を得ようとしないことが大切だそう。

 そのような姿勢で心電図を読むことが効率的に心電図を読むことになり、また、それが時代にあった読み方になるようだ。

 

 このような基本的な考え方のもと、心電図を読む場合の3ステップとして、

患者の血行動態を類推する(第Ⅱ誘導で調律をみる。正常洞調律か不整脈か)

患者のポンプ機能を類推する(QRS波をみる。正常でなければエコー)

患者の症状の原因を推し量る

があげられており、その後具体的な説明がされている。

 

 心電図の勉強をすると、学校では軸が何度だ、P波が何ミリだ、などと手順を学ばされ、いやになった経験があるが、上記のポイントにしぼって心電図を読むことで、さほど重要でないものは切り捨て、効率よく心電図が読めるらしい。

 見るべきポイントを絞るというのは心電図を学び始める初学者にとって、とっつきやすくなるというメリットもありそうだ。

 

 この本では、心電図の利用目的が明確だ。目的が明確になれば、行動も明確になる。そのため心電図から得る情報も上記の3つに絞ってある。心電図をすみからすみまで眺めて、できるだけ多くの情報を得ようとする、というのは初心者にありがちなミスなのかもしれない。

 これはどんなことにも言えそうだ。問診、診察、検査は全て患者から情報を引き出すためにやるわけであるが、情報を得るのは、ただ患者情報をたくさん入手することが目的ではなく、どのような治療をするかを決めるために患者情報を得るわけである。

 行動を決めるために情報を得る、すなわち検査をするわけであって、情報をたくさん入手するために検査するわけではない。

 本書では「心電図を読むときは、『異常Q波』という存在を忘れ去ろう!邪魔になるから」と言っています。異常Q波は定義が煩雑すぎるようだ。

 つづいて「心電図を見る目的は、『異常Q波』を探すことではなく心電図を見て医療行為を決定することなのですから。」 

 

「医療のアウトプットが正しければよい」

「一つ一つの仕事に目的意識を持たなければ、概して仕事の効率は上がらず、徒労に終りやすいのは心電図の世界だけではありません」

 

 「医療行為の決定」、アウトプットと言ってもよいかもしれないが、心電図に限らず重要であると感じた。

 国試直後の暇な時間に読んでおくのに最適な本だったように思う。

医学部受験の問題集・参考書

 先日国家試験が終わり、さすがに大学受験の教材はもういらないので処分を始めました。なんだか懐かしくなってきたので、せっかくだから使ってよかった教材を紹介でもしてみようと思います。よかったら参考にしてみてください。

 僕は塾には通わず、勉強は全て市販の問題集と参考書でやっていたので自信を持ってお勧めできます。

科目ごとに紹介していきます。

 

英語

 まず基本的な勉強法ですが、英語は音読がベストです。どんな参考書で勉強するにしても英文は何度も音読して体にしみ込ませましょう。

 僕の場合、とくに「英文読解ゼミ」、「ビジュアル英文解釈」は一回につき10回くらいの音読する学習を3回は復習していたので合計で40回は音読したと思います。おかげで偏差値は駿台模試でも60台後半、河合や駿台ベネッセ模試では78までいきました。

 

 しっかり文の構造を理解したうえで、体にしみ込んだと思うまで、ひたすら音読を繰り返しましょう。文法や単語も音読で覚えるがいいでしょう。

 

 それと、手を抜きがちだけど意外と大事なのが単語ですね。僕は単語と熟語にはかなり時間をさきました。知らない単語は前後で推測しろとか言いますけど、それは単語熟語のレベルが相当上がったうえでそれでも知らない単語の場合であって、単語量が不足してれば文脈もへったくれもありません。単語熟語は絶対怠らないようにしてください。

 

英文法・構文

ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)

ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)

 

 

ビジュアル英文解釈 (Part2) (駿台レクチャーシリーズ)

ビジュアル英文解釈 (Part2) (駿台レクチャーシリーズ)

 

言わずと知れた名著ですね。内容を理解して、あとはひたすら音読です。 

 

総合英文読解ゼミ: 高校英語

総合英文読解ゼミ: 高校英語

 

 これもかなり役に立ちました。これを覚えれば受験に必要な英語の構文はほぼ覚えたことになると思います。

Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

 

センター対策に使いました。これ一冊でセンター対策は大丈夫です。センターが近くなってきてからやれば十分なので、夏か秋くらいまではビジュアルと英文読解ゼミをひたすら繰り返すのがいいかと思います。その二つで英文法も自然に習得できるので。あくまで文法問題対策として使う感じでしょうか。

 

 

NHK新3か月トピック英会話 ハートで感じる英語塾 英語の5原則編 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)

NHK新3か月トピック英会話 ハートで感じる英語塾 英語の5原則編 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)

 

 

 

ネイティブスピーカーの英文法―英語の感覚が身につく

ネイティブスピーカーの英文法―英語の感覚が身につく

 

 

 

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

 

 プラスアルファでお勧めなのが、大西泰斗先生の本です。受験用の参考書ではないですが、英語の感覚が身に着くので読解に強くなれます。僕は年末から年明けぐらいまでの間で読んでました。英語力がつくのはもちろんですが、センター試験や二次試験で少し柔らかめの長文が出るような大学の試験に、とくにお勧めです。

 

 

単語・熟語

 

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

 

 

 

鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁CD

鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁CD

 

 僕が受験していたときはCD版はなかったのですが、新しく出たみたいですね。まあいらない気がしますが、とにかく鉄壁を完璧にすれば単語熟語力は十分になると思います。上記のとおり、単語熟語力をつけると読解力も大きく伸びます。

 

長文読解

 文法、構文、単語、熟語を十分身につけたら実際に長文を使ってさらに読解力に磨きをかけましょう。

英文読解の透視図

英文読解の透視図

 

 

 長文読解の教材が少ないと感じるかもしれませんが、文法、構文、単語、熟語ができていれば長文も自然に読めるので、それほど必要ないでしょう。むしろ基本ができていない状態で長文など読んでも無駄ですので、基本をしっかり身につけましょう。

 また、模試を受けていれば自然に長文読解の演習をしていることにもなりますので、そういう意味でもそこまで長文読解用の教材はさほど必要ないかと思います。

 しっかりした英語力をつけるのが一番です。

 

数学

 

数学I・A 標準問題精講 改訂版

数学I・A 標準問題精講 改訂版

 

 

 

新課程 数学III標準問題精講 改訂版

新課程 数学III標準問題精講 改訂版

 

 

 

数学II・B標準問題精講 改訂版

数学II・B標準問題精講 改訂版

 

 数学は標準問題精構をメインにしていました。何か基礎的な教材で基本を学んでから、

標準問題精構をがっつりやるのがいいでしょう。

 

 

数学1+A+2+B極選50 実践編 (大学入試数学問題集)

数学1+A+2+B極選50 実践編 (大学入試数学問題集)

 

 

 

数学3C極選25 実践編 (大学入試数学問題集)

数学3C極選25 実践編 (大学入試数学問題集)

 

 

 

数学1+A+2+B極選43 発展編 (大学入試数学問題集)

数学1+A+2+B極選43 発展編 (大学入試数学問題集)

 

 

 

数学3C極選24 発展編 (大学入試数学問題集)

数学3C極選24 発展編 (大学入試数学問題集)

 

 この極選シリーズも深く勉強できるのでお勧めです。

 

ハイレベル精選問題演習数学1+A+2+B

ハイレベル精選問題演習数学1+A+2+B

 

 

 

ハイレベル精選問題演習数学3+C

ハイレベル精選問題演習数学3+C

 

 二次直前の問題演習に使っていましたが、結構むずかしいので余裕がある人向けでしょうか。

 

化学 

 

化学の新研究―理系大学受験

化学の新研究―理系大学受験

 

調べ物用として持っておくと便利です。あとは学校で配られる図説は目で見て覚えられるので結構便利です。

 

 

鎌田の有機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

鎌田の有機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

 

 

 

鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ)

鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ)

 

 

 

福間の無機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

福間の無機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

 

 このシリーズはわかりやすいので、まずはこれから始めるのがいいでしょう。

化学[化学基礎・化学] 標準問題精講 五訂版

化学[化学基礎・化学] 標準問題精講 五訂版

 

 問題集はこれがベストだと思います。重要問題集は解説が少ないので自習向きではないです。

 

 

有機化学―原点からの化学 (駿台受験シリーズ)

有機化学―原点からの化学 (駿台受験シリーズ)

 

 

 

化学の理論―原点からの化学 (駿台受験シリーズ)

化学の理論―原点からの化学 (駿台受験シリーズ)

 

 

 

無機化学 (駿台受験シリーズ)

無機化学 (駿台受験シリーズ)

 

 ある程度学習が進んでからこの原点シリーズを読むとかなり理解が深まります。

 

新理系の化学問題100選 (駿台受験シリーズ)

新理系の化学問題100選 (駿台受験シリーズ)

 

 

理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録

理系大学受験 化学の新演習―化学基礎収録

 

  最後はこれで磨きをかければ、化学は怖いものなしでしょう。とくに「新理系の化学」は難しいですが勉強になります。

 僕は両方やりましたが、受験する大学の化学の難易度がそれほど高くない場合は新演習で演習量かせぐだけで十分かもしれません。

 

生物

大森徹の最強講義117講 生物[生物基礎・生物]

大森徹の最強講義117講 生物[生物基礎・生物]

 

まずはこれを読んで基礎知識をつけましょう。調べ物にも使えます。あとは図説もあったほうが断然いいです。

 

大森徹の最強問題集159問 生物[生物基礎・生物] (シグマベスト)

大森徹の最強問題集159問 生物[生物基礎・生物] (シグマベスト)

 

 

 僕がメインで使っていた問題集は「田部シリーズ」だったのですが、今は絶版みたいです。田部を終えたあとに大森問題集をやっていました。

メインに使う問題集が紹介できず、申し訳ないですが、生物は知識量がものをいうと思うので、問題数が多く、解説が多いものを選ぶのがいいでしょう。理系標準問題集は僕の時代は、問題も少なく、解説も少ないのであまり良い問題集だとは思わなかったですね。

 

 

 全体的に多くなってしまいましたが、個人的には予備校なしで国公立医学部に合格しようと思ったら、これは最低限なのではないでしょうか。

 上記の参考書、問題集を繰り返しやれば予備校に行かなくても国公立医学部は合格できると思います。金銭的にはだいぶ安上がりです。

 

 どの科目に重点をおくかは、個人の得意不得意にもよりますが、僕は英語に重点を置くのがいいと思っています。なぜなら英語はある程度できるようになると、得点が安定します。安定して高得点をとれるようになります。

 他の科目ではどうしても波があるのが普通だと思います。もちろん点数を安定させるための努力は必要でしょうが、数学などに比べると英語は、安定して高得点をとるという意味ではコスパはいいので、是非得点源にしておくことを勧めます。

 また、英語は他の受験科目と違って、大学に入ってからも、さらに言えば医者になってからも使うのでしっかり勉強しておくと、あとで役に立ちます。

 

 

 

 

 

かなりや

 西條八十が書いた詩で「かなりや」というのがある。

 「声に出して読みたい日本語2」に収録されていた。

 唄を忘れたかなりやでも月夜の海に浮かべれば忘れた唄を思いだすという内容である。

 

 唄を忘れた金糸雀(かなりや)は 後ろの山に棄てましょか

 いえ いえ それはなりませぬ

 唄を忘れた金糸雀は 背戸の小藪に埋けましょか

 いえ いえ それはなりませぬ

 唄を忘れた金糸雀は 柳の鞭でぶちましょか

 いえ いえ それはかわいそう

 唄を忘れた金糸雀

 象牙の船に 銀の櫂

 月夜の海に浮かべれば

 忘れた唄をおもいだす

 

 私たち人間もみんなこのかなりやだと思ってみると、どことなく味わい深い感じがする。

 そう思ってみると、自分も、忘れた唄を思いだすために毎日を生きているような錯覚を覚える。

 本当の自分を表現する術をもともとは持っていたがそれを今までの人生で忘れてしまった。

 それを思いだしさえすればまた自分は輝けると思ってみて、自分のなかのナルシシズムみたいなものを満足させて感傷にひたるのだ。

 

 

文庫 声に出して読みたい日本語 2 (草思社文庫)