医学部受験の問題集・参考書
先日国家試験が終わり、さすがに大学受験の教材はもういらないので処分を始めました。なんだか懐かしくなってきたので、せっかくだから使ってよかった教材を紹介でもしてみようと思います。よかったら参考にしてみてください。
僕は塾には通わず、勉強は全て市販の問題集と参考書でやっていたので自信を持ってお勧めできます。
科目ごとに紹介していきます。
英語
まず基本的な勉強法ですが、英語は音読がベストです。どんな参考書で勉強するにしても英文は何度も音読して体にしみ込ませましょう。
僕の場合、とくに「英文読解ゼミ」、「ビジュアル英文解釈」は一回につき10回くらいの音読する学習を3回は復習していたので合計で40回は音読したと思います。おかげで偏差値は駿台模試でも60台後半、河合や駿台ベネッセ模試では78までいきました。
しっかり文の構造を理解したうえで、体にしみ込んだと思うまで、ひたすら音読を繰り返しましょう。文法や単語も音読で覚えるがいいでしょう。
それと、手を抜きがちだけど意外と大事なのが単語ですね。僕は単語と熟語にはかなり時間をさきました。知らない単語は前後で推測しろとか言いますけど、それは単語熟語のレベルが相当上がったうえでそれでも知らない単語の場合であって、単語量が不足してれば文脈もへったくれもありません。単語熟語は絶対怠らないようにしてください。
英文法・構文
ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)
- 作者: 伊藤和夫
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 1987/12/10
- メディア: 単行本
- 購入: 30人 クリック: 246回
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ビジュアル英文解釈 (Part2) (駿台レクチャーシリーズ)
- 作者: 伊藤和夫
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 1994/08/01
- メディア: 単行本
- 購入: 16人 クリック: 146回
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言わずと知れた名著ですね。内容を理解して、あとはひたすら音読です。
これもかなり役に立ちました。これを覚えれば受験に必要な英語の構文はほぼ覚えたことになると思います。
Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服
- 作者: 瓜生豊,篠田重晃
- 出版社/メーカー: 桐原書店
- 発売日: 2014/11/01
- メディア: 単行本
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センター対策に使いました。これ一冊でセンター対策は大丈夫です。センターが近くなってきてからやれば十分なので、夏か秋くらいまではビジュアルと英文読解ゼミをひたすら繰り返すのがいいかと思います。その二つで英文法も自然に習得できるので。あくまで文法問題対策として使う感じでしょうか。
NHK新3か月トピック英会話 ハートで感じる英語塾 英語の5原則編 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2008/02/16
- メディア: ムック
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- 作者: 大西泰斗,ポールマクベイ,Paul Chris McVay
- 出版社/メーカー: 研究社出版
- 発売日: 1995/02/01
- メディア: 単行本
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一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 68回
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プラスアルファでお勧めなのが、大西泰斗先生の本です。受験用の参考書ではないですが、英語の感覚が身に着くので読解に強くなれます。僕は年末から年明けぐらいまでの間で読んでました。英語力がつくのはもちろんですが、センター試験や二次試験で少し柔らかめの長文が出るような大学の試験に、とくにお勧めです。
単語・熟語
僕が受験していたときはCD版はなかったのですが、新しく出たみたいですね。まあいらない気がしますが、とにかく鉄壁を完璧にすれば単語熟語力は十分になると思います。上記のとおり、単語熟語力をつけると読解力も大きく伸びます。
長文読解
文法、構文、単語、熟語を十分身につけたら実際に長文を使ってさらに読解力に磨きをかけましょう。
長文読解の教材が少ないと感じるかもしれませんが、文法、構文、単語、熟語ができていれば長文も自然に読めるので、それほど必要ないでしょう。むしろ基本ができていない状態で長文など読んでも無駄ですので、基本をしっかり身につけましょう。
また、模試を受けていれば自然に長文読解の演習をしていることにもなりますので、そういう意味でもそこまで長文読解用の教材はさほど必要ないかと思います。
しっかりした英語力をつけるのが一番です。
数学
数学は標準問題精構をメインにしていました。何か基礎的な教材で基本を学んでから、
標準問題精構をがっつりやるのがいいでしょう。
この極選シリーズも深く勉強できるのでお勧めです。
二次直前の問題演習に使っていましたが、結構むずかしいので余裕がある人向けでしょうか。
化学
調べ物用として持っておくと便利です。あとは学校で配られる図説は目で見て覚えられるので結構便利です。
このシリーズはわかりやすいので、まずはこれから始めるのがいいでしょう。
問題集はこれがベストだと思います。重要問題集は解説が少ないので自習向きではないです。
ある程度学習が進んでからこの原点シリーズを読むとかなり理解が深まります。
最後はこれで磨きをかければ、化学は怖いものなしでしょう。とくに「新理系の化学」は難しいですが勉強になります。
僕は両方やりましたが、受験する大学の化学の難易度がそれほど高くない場合は新演習で演習量かせぐだけで十分かもしれません。
生物
まずはこれを読んで基礎知識をつけましょう。調べ物にも使えます。あとは図説もあったほうが断然いいです。
大森徹の最強問題集159問 生物[生物基礎・生物] (シグマベスト)
- 作者: 大森徹
- 出版社/メーカー: 文英堂
- 発売日: 2016/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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僕がメインで使っていた問題集は「田部シリーズ」だったのですが、今は絶版みたいです。田部を終えたあとに大森問題集をやっていました。
メインに使う問題集が紹介できず、申し訳ないですが、生物は知識量がものをいうと思うので、問題数が多く、解説が多いものを選ぶのがいいでしょう。理系標準問題集は僕の時代は、問題も少なく、解説も少ないのであまり良い問題集だとは思わなかったですね。
全体的に多くなってしまいましたが、個人的には予備校なしで国公立医学部に合格しようと思ったら、これは最低限なのではないでしょうか。
上記の参考書、問題集を繰り返しやれば予備校に行かなくても国公立医学部は合格できると思います。金銭的にはだいぶ安上がりです。
どの科目に重点をおくかは、個人の得意不得意にもよりますが、僕は英語に重点を置くのがいいと思っています。なぜなら英語はある程度できるようになると、得点が安定します。安定して高得点をとれるようになります。
他の科目ではどうしても波があるのが普通だと思います。もちろん点数を安定させるための努力は必要でしょうが、数学などに比べると英語は、安定して高得点をとるという意味ではコスパはいいので、是非得点源にしておくことを勧めます。
また、英語は他の受験科目と違って、大学に入ってからも、さらに言えば医者になってからも使うのでしっかり勉強しておくと、あとで役に立ちます。