バカに進化した人類

脳神経外科医からリハビリテーション科医に転科して脳研究者を目指す医者のブログです。

ギア4からワンピースの今後を妄想してみる

 今週号のジャンプを御覧になった方はご存知だと思うが、大人気漫画「ワンピース」の主人公ルフィが、これまでのギア3を上回るギア「4」を出してきた。

 てっきりギアは切りのいい3までと思いこんでいたが、ドフラミンゴという強敵を前にもう一段階のレベルアップを余儀なくされたようだ。これを見たとき驚きとともにある種の既視感を味わった方も多いのではないだろうか。そう、界王拳である。一応説明しておくが、界王拳とはドラゴンボールの主人公、孫悟空が使う技であり瞬間的に自分の力を何倍にも増強できる技である。初期のルフィがギア3を使うと体力を著しく消耗してしまうところまで界王拳とそっくりである。ということで、僕は格別ワンピースファンというわけではないが、ちょっと妄想してみる。

 

 ドラゴンボールにおける戦闘力の概念は多くの少年漫画でも名称を変えて再利用されているが、ワンピースでは懸賞金といったところだろうか。ワンピースは絵の繊細さや設定の緻密さなど他の漫画と比べても類を見ないものがあるが、やはりそのコアは現代少年漫画の王道そのものなのかもしれない。

 ドラゴンボール界王拳をはるかに越えるインパクトをほこるのは何と言ってもスーパーサイヤ人だろう。子供の頃アニメで見た時の興奮は今でも覚えているほどだ。スーパーサイヤ人が出た後は界王拳なんぞは急速になりをひそめ、一度も出てこなくなってしまった程だ。

 ここで、「ギア=界王拳」だと仮定してみると、「スーパーサイヤ人=〇〇」という等式が成り立つことが予想される。ドラゴンボールでいうところのベジータ、ナッパがワンピースではドフラミンゴであるなら、宇宙の帝王フリーザ様に相当するラスボスキャラが出現したときにルフィは変身するのではないだろうか。

 

 そもそも少年漫画ではラスボスを前に主人公が変身することが多い。ダイの大冒険におけるダイの竜魔人化(ちなみに竜魔人化すると頭髪が逆立つ)しかり。中ボスで界王拳やドラゴニックオーラやギアや覇気のような新しい設定と技を導入し、それを頼りにしてラスボスまで進む。そして今までのやり方では到底かなわないラスボスを前にして、新しい次元へ移るためにあっと驚く変身をとげるというのが王道パターンだ。しかもその変身は主人公の「血統」を強調する形で行われ、主人公が他の登場人物とは異なるオリジナリティを持っていることが描写される。となるとルフィの場合はやはり”D”がらみであろうか。そのあたりはまだまだ謎であるが、ルフィはきっと変身する!

 

 

ONE PIECE 77 (ジャンプコミックス)

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