人類はアホに進化したのか?
人類は3万年前と比べて脳が10%縮小したと言われている。
以前通っていた大学内にある本屋で、人類の図鑑(正式な書名は忘れました)を立ち読みしていたことがあった。人類の歴史や様々な民族の文化について書かれた本であったが、そこに書いてあった。
動物は家畜化して世代を経るに従って脳が縮小する。人類の脳が縮小した時期はちょうど定住して共同生活を送るようになったタイミングと一致している。集団生活を送るようになり、飼いならされやすい個体の方が生き残るのに都合がよかったのではないか、というのが、その図鑑での推測であった。
この結論にはやや想像の域を出ないところもあり、異論もあるだろうが発想としては面白いものだろう。脳がやや大きい人間と小さい人間が混じり合った状態から、小さい方が生き残った。脳が小さい方が頭が悪いと仮定すると、人類は「飼いならされやすいアホ」に進化したというわけだ。
個人の能力が高い場合は他の個体と協力する必要がないが、個人の能力が不十分であると他個体と協力する必要があり、結果として集団化したという趣旨の話を聞いたこともある。
いずれにせよ、個体の能力を落としてまで集団化を必要とする進化的な利点があったわけだ。
私たち人類は様々なサイズの脳をもった祖先達のなかで、脳が大きい方ではなくて小さい方の子孫だ。アホな方の子孫だ。
私たち人間という生き物はどういう生き物なのか。この問を考えるうえで、私たち人間が進化の過程で馬鹿になって集団化したという事実から目をそらすことはできないだろう。
人間がアホに進化したのかと思い、これをどこかに書き記したい衝動にかられてブログを開設した。
この度、ライブドアブログからはてなブログへ引っ越しいたしました。
ライブドアブログに書いた記事はかなり古いものとなってしまったので、少し修正をしたうえで、徐々に更新していこうと思います。